ABOUT春日部桐箪笥

今は昔、江戸時代初期に日光東照宮を作るために集まった職人たちが、
日光街道の宿場町である「春日部」に住みつき、周辺で採れる「キリの木」を使って、
指物や小物を作り始めたのが始まりであると伝えられています。

江戸時代中頃の文献に10人ほどの業者が記されており
「明和9年(1772年)」の裏書きのある桐箪笥が現存することから、
この頃からすでに産地であったことが伺えます。

昭和54年8月3日に通産大臣指定の伝統的工芸品『春日部桐箪笥』の指定を受けました。

春日部桐たんすの特徴

湿度を保ち衣類を保護

桐材は湿気にあうと、膨張して目がつまり、乾燥すると収縮して元に戻るとい性質から箪笥の中を調湿する作用があります。そのため、湿気を嫌う衣類の保護や収納に最適と言われています。

虫を防ぎ、燃えにくい

桐は燃えにくく、含まれる成分が細菌や昆虫類の食害を防ぐと言われています。箪笥の表面が焦げただけで内側の衣装が無傷で助かった例もたくさんあります。

軽量で扱いやすい

桐材は他の木材に比べてたいへん軽く、女性でも比較的簡単に動かすことができます。また、反りや狂いが少ないので、引き出しの出し入れもスムーズで楽に行えます。

春日部桐箪笥のデザイン

春日部桐箪笥の特徴は、木の直線を基調にしたシンプルなデザインです。
部品の接合においても、金くぎを使わない木の感じをしっかりと残す工夫が施されています。
桐の美しい木目を活かした温かみのあるデザインは、今でも人々に愛され続けています。

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過去には職人たちの手によって大小様々な大きさとデザインの
桐箪笥が世に送り出されてきました。

伝統工芸士が作る新たな桐の家具

2022年には伝統工芸士と家具デザイナーによるブランド
「PAULONA」がスタート。
桐箪笥の技術を継承しながら現代の暮らしに寄り添う新しい桐家具です。
桐の穏やかな木目と柔らかな手触りを末長くお楽しみください。

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